tamaeの日記

昨日よりちょっといい日。旅や趣味に関することなどを綴っていきます。

『らくだのシアンツ』を読み終えて

中国の作家・老舎の代表作『駱駝祥子~らくだのシアンツ~』を読み終えました。

駱駝祥子(ルオトゥオシヤンズ)

読んだ直後の感想はなんともやりきれない思いでいっぱいになりました。

当時の社会的背景と社会の底辺で生きる人たちの悲哀がよく表現されていると思います。読みながら、魯迅チェーホフを思い浮かべていました。

国や時代は変わっても、労働者の悲哀、人間として生きていくうえでの悲哀は共通していると、つくづく思わされました。

どんなことにも悩みはつきものですが、前に進むことしかできませんし。

それにしても、祥子の身の上に降りかかる運命は過酷で、ここまでひどい経験をすれば、誰でも生きていく望みを持つことすら無駄なのでは、と打ちのめされてしまうかもしれません。老舎の生きた中国は、そんな時代だったということなのでしょうか。

 

さて、岩波書店の文庫本の表紙に、籠担ぎのイラストが載っていますが、実際に祥子が引いた車は車輪があると思うので、このイラストとは違いますよね?あとは、1920年代の物語りだと思いますが、辮髪はすでに無くなっていたのでしょうか?服装はどんな感じだったのでしょうか?そのあたりの視覚的な時代検証をしたいと思いました。貼り付けた写真のような車といでたちだったのでしょうか?

 

中国出身の人に老舎の話を聞いたところ、この作品に関しては中国で読まれているものと日本で読まれているものは結末が違うようです。『茶館』という作品が一番良いと思うのでそれを読んだら、とアドバイスをいただきました。しかし、書店はおろかネットでも最近発行されたものは見当たりません。東方書店さんあたりなら、あるでしょうか?