tamaeの日記

昨日よりちょっといい日。旅や趣味に関することなどを綴っていきます。

らくだのシアンツ

昨日、所用で千葉県の御宿へ行きました。御宿は童謡「月の沙漠」のゆかりの地。偶然ですが、『駱駝祥子~らくだのシアンツ~』を読んでいたので、らくだ繋がりで、久々にブログを更新します。

 

駱駝祥子―らくだのシアンツ (岩波文庫)

駱駝祥子―らくだのシアンツ (岩波文庫)

 

 

『らくだのシアンツ』の作者は、老舎(ろうしゃ)、本名は舒慶春(じょけいしゅん)、生粋の北京っ子、満州族の出身です。字(あざな)が舎予(しゃよ)といって、そこから、老舎というペンネームになったそうです。貧しいながらもイギリスに留学し、その時に触れたイギリス文学なども大いに彼の作風に影響を与えたことでしょう。

 

『らくだのシアンツ』は彼の代表作ともいえるものだそうです。昨年、老舎について興味を持ってから、本を探し入手するまでかなりの時間がかかりました。老舎の本を手に取るのは初めてです。本を開いて最初の数行から、表現力の巧みさにひきこまれてしまいました。

 

まだ途中なので、最後まで読んだ時の感想がどうなるのかわかりませんが、今のところは表現の豊かさ、巧みさを楽しみながら、また、主人公の車引きの祥子(シアンツ)のゆく道を応援しながら読んでいきたいと思います。

 

近代中国を代表する作家のひとり、老舎については、文化大革命という歴史的な政治的体制によって、作品を書き換えたりするなど多くの苦労があったようです。そのかいもなく、最後には、文化大革命の最中に、自殺においこまれるという悲しい最後を迎えています。

 

私が購入したのは岩波文庫の翻訳もので、結末が書き換えられたもので、シアンツが死んでしまう、という初版のものとは違います。死んでしまっては救いがないという結末こそ、人生を投影した文学としては意味があると私は思います。

 

結末が違うと、作品の持つ意味合いも違ってくるでしょうから、ぜひ、初版のものを翻訳していただきたいです。